恋愛妄想
眠れない日は続いた。
毎日が
夢の中で夢を見ているようだった。
とにかく体がだるい。
季節は夏で
遠くで花火大会の
打ち上げ花火の音がした。
カーテンを締めて
ヘッドフォンで音楽を聞いた。
あたし、なんなの。
生きて なんになるの。
そんな事ばかり考えるようになった。
夕方に目が覚めると
インターフォンが鳴った。
会社の後輩だった。
紙袋をぶら下げている。
「これ…起きっ放しだった先輩の私物…元気でした?」
あたしはパジャマで
半分眉毛のない顔で
最後に頭を洗ったか分からない髪で。
「元気よ」
と白々しく笑った。
「あっ、そうだ…これ…」
部屋に戻り枕元に置いていた
使い捨てカメラを渡した。
「これ…リカに渡して」
中身は
あたしと彼が移っている写真だったり
リカが移っている写真だったり。
「あたしにはいらない物だから…好きにしてって…」
いらない物ではなかった。
いつも泣きながら抱いていた。
現像する勇気はなかった。
あたしは これでやっと、終わったな、と安堵した。
その夜、久し振りにネットにも触らず
あたしは部屋の掃除をした。
ゴミを出して
久し振りに風呂に入った。
そして
カミソリで手首を切った。
吹き出た血液は
温かくあたしの腕を流れ、止まる。
足らない。
また切った。
頭がぼーっとする。
流れる血を見ながら
あたしは横たわり瞼を閉じた。
あ
すごいグッスリ眠れそうかも…
毎日が
夢の中で夢を見ているようだった。
とにかく体がだるい。
季節は夏で
遠くで花火大会の
打ち上げ花火の音がした。
カーテンを締めて
ヘッドフォンで音楽を聞いた。
あたし、なんなの。
生きて なんになるの。
そんな事ばかり考えるようになった。
夕方に目が覚めると
インターフォンが鳴った。
会社の後輩だった。
紙袋をぶら下げている。
「これ…起きっ放しだった先輩の私物…元気でした?」
あたしはパジャマで
半分眉毛のない顔で
最後に頭を洗ったか分からない髪で。
「元気よ」
と白々しく笑った。
「あっ、そうだ…これ…」
部屋に戻り枕元に置いていた
使い捨てカメラを渡した。
「これ…リカに渡して」
中身は
あたしと彼が移っている写真だったり
リカが移っている写真だったり。
「あたしにはいらない物だから…好きにしてって…」
いらない物ではなかった。
いつも泣きながら抱いていた。
現像する勇気はなかった。
あたしは これでやっと、終わったな、と安堵した。
その夜、久し振りにネットにも触らず
あたしは部屋の掃除をした。
ゴミを出して
久し振りに風呂に入った。
そして
カミソリで手首を切った。
吹き出た血液は
温かくあたしの腕を流れ、止まる。
足らない。
また切った。
頭がぼーっとする。
流れる血を見ながら
あたしは横たわり瞼を閉じた。
あ
すごいグッスリ眠れそうかも…