君を想う
4月1日
今日は高校2年の始業式。
高校も2年目になると対して新鮮な感じもしなくなる。
セーラー服に腕を通しながらそんな事を考える。
鏡の中の私はいつもと同じ様に退屈そう。
リボンを結ぶ。
毎朝の決まり。
これが上手く結べたら今日1日上手く行く。
…シュル。
一回で上手く結べた。
凄い。今日は何かいい事があるかもしれない。
家を出るとすぐに向こうから薫が歩いてくるのが見えた。
薫は私の幼稚園からの友達。ケンカもよくするくせにやたらと気が合って、いつも一緒にいる。
薫と話ながら校門を入ると、先生達がクラス分けの表を配っていた。
「私C組だった。笹は?」
「私もC組だよ、これで4年連続になったね。」
「やっぱ、私と笹は運命の赤い糸で結ばれてるんだよ」
薫はほんとうに何にでも運命を感じる。
「ねぇねぇ、この先生なんて読むのかな?」
薫はC組の一番上を指さしていた。
「松嵜正義。まつが…まさのり…とかじゃん?」
「名前にせいぎってなんか凄いね。悪い事絶対出来なさそうだよね」
「悪い事ねぇ。」
私の学校は先生達の数が多いので有名だったから、名前の解らない先生がいても不思議じゃ無かったらから、私達の話はすぐに別の話題に移った。
松嵜正義
この時の私にはまさかこの名前がこれから先、一生忘れない大切な名前になるなんて少しも思って無かった。
高校も2年目になると対して新鮮な感じもしなくなる。
セーラー服に腕を通しながらそんな事を考える。
鏡の中の私はいつもと同じ様に退屈そう。
リボンを結ぶ。
毎朝の決まり。
これが上手く結べたら今日1日上手く行く。
…シュル。
一回で上手く結べた。
凄い。今日は何かいい事があるかもしれない。
家を出るとすぐに向こうから薫が歩いてくるのが見えた。
薫は私の幼稚園からの友達。ケンカもよくするくせにやたらと気が合って、いつも一緒にいる。
薫と話ながら校門を入ると、先生達がクラス分けの表を配っていた。
「私C組だった。笹は?」
「私もC組だよ、これで4年連続になったね。」
「やっぱ、私と笹は運命の赤い糸で結ばれてるんだよ」
薫はほんとうに何にでも運命を感じる。
「ねぇねぇ、この先生なんて読むのかな?」
薫はC組の一番上を指さしていた。
「松嵜正義。まつが…まさのり…とかじゃん?」
「名前にせいぎってなんか凄いね。悪い事絶対出来なさそうだよね」
「悪い事ねぇ。」
私の学校は先生達の数が多いので有名だったから、名前の解らない先生がいても不思議じゃ無かったらから、私達の話はすぐに別の話題に移った。
松嵜正義
この時の私にはまさかこの名前がこれから先、一生忘れない大切な名前になるなんて少しも思って無かった。