君を想う
英語準備室がある所は私のクラスがある建物とは別の建物だから結構遠い。
その上今は40人分のプリントを持っているから余計に遠く思える…。
ガラッ
「失礼します。」
「あっありがとう。助かったよ。」
準備室に入ると先生は英語の原本に目を通しながらタバコを吸っていた。
ふーん。タバコ吸うんだ。そうは見えなかったけど。
「先生、校内禁煙ですよ」
「まぁいいじゃん。俺喫煙室苦手なんだよ、コーヒー飲ませてあげるから黙っててよ。」
先生は言いながらポットからコーヒーを移した。
「はい。美味しいと思うよ、特製だから。」「普通のインスタントですよね。」
「あっ、やっぱバレた?」
机の上を見るとさっきまで読んでいた本が伏せて置いてある。
「この本、読めるんですか?」
「…英語の先生だからね。」
馬鹿な事言っちゃった。気まずくなって思わず窓の外を見ると、先生が笑ってるのがガラスごしに見えた。
「結構うっかりなんだな。パンダは。その上“失敗した!”って思ってるのがすぐ顔にでる。」
「……パンダって呼ぶのやめて下さいよ。先生。」
「なんで?」
「いや…別に。」
「いいじゃん、話してよ。気になる。」
その上今は40人分のプリントを持っているから余計に遠く思える…。
ガラッ
「失礼します。」
「あっありがとう。助かったよ。」
準備室に入ると先生は英語の原本に目を通しながらタバコを吸っていた。
ふーん。タバコ吸うんだ。そうは見えなかったけど。
「先生、校内禁煙ですよ」
「まぁいいじゃん。俺喫煙室苦手なんだよ、コーヒー飲ませてあげるから黙っててよ。」
先生は言いながらポットからコーヒーを移した。
「はい。美味しいと思うよ、特製だから。」「普通のインスタントですよね。」
「あっ、やっぱバレた?」
机の上を見るとさっきまで読んでいた本が伏せて置いてある。
「この本、読めるんですか?」
「…英語の先生だからね。」
馬鹿な事言っちゃった。気まずくなって思わず窓の外を見ると、先生が笑ってるのがガラスごしに見えた。
「結構うっかりなんだな。パンダは。その上“失敗した!”って思ってるのがすぐ顔にでる。」
「……パンダって呼ぶのやめて下さいよ。先生。」
「なんで?」
「いや…別に。」
「いいじゃん、話してよ。気になる。」