後ろの迫田くん
イライラビーム星人とのやり取りは長かったようで、本鈴と同時に担任が入って来た。


学級委員の号令で立ち上がると、またしてもイライラビーム星人の声がした。



「おい。」

「・・・」

「聞いてんのか。」

「・・・」

「・・・」



座った瞬間、椅子を蹴られた。

振り向くとコンビニ袋の中にメロンパンの袋を入れ、コンビニ袋の口が結ばれたものを投げつけられた。


酷い。お父ちゃんにもされた事ないのに。



「ゴミ箱に捨てろ。」


イライラビーム星人から言われたのは、何と環境問題に優しい言葉だった。



無愛想なくせに。
目付き悪いくせに。
態度でかいくせに。


いいじゃないか、袋なんだから。引き出しに入れたって。

腐るもんじゃないし。



得体の知れない人物に怒られなきゃいけないんだ。
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