後ろの迫田くん
ふぅ~終わった。
「疲れた。」
そう言ったら、たじろーに「ふんっ。」て鼻で笑われた。
「よーし時間だ。後ろから回せ。」
ヌーちゃんが制限時間終了を告げると、あたしの分のプリントも持って、たじろーは前の席の子に渡しに行った。
久々に文字を書くと疲れるな。
机の上に頭をコテンと乗せてみた。
意外に脳も疲れてるみたい。
「邪魔だ。」
「・・・。」
「どけ。」
「・・・チッ。」
「チッ。」
真似して舌打ちしたら、舌打ちで返されてしまった。
「寝るなら自分の机の上で寝ろ。」
終いには追い出された。
後ろを向いたままだから、そのままたじろーの机に頭を乗せていた。
目線だけをたじろーに向けると、
おおうっ!睨まれてる。
「じー。」
「・・・。」
「じー。」
「早くどけ。」
「・・・。」
あたしは頭を起こすと、そのまま手を伸ばした。