後ろの迫田くん
残された、あたしとたじろー。


「・・・じゃあ。」


うひょっ。めちゃめちゃ恐い。あたしは怒られる前に逃げる事にした。

今居る場所は本部付近。更に本部は、校舎と1番離れた場所に設立されている。

競技が行われている中、校舎に向かって猛ダッシュした。

途中『あの子早い。』って声が聞こえたけど気にしない。だって短距離派だもん。





あたしは屋上に舞い戻った。

逃げる事に必死だったから忘れてたけど、お昼休憩になってしまった。


メロンパンは人質に取られている。

結局、全力疾走したがグラウンドに戻らなきゃならん。


普段、携帯電話が『携帯』にならないあたしだけど、こういう時は便利だと思った。


山口に電話しちゃえばいいんだ。


名案が浮かんだが、気付いてガックリする。

メロンパンと一緒にコンビニ袋の中だから。




あたしはトボトボとグラウンドに行った。
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