後ろの迫田くん
ここに居ても仕様がないし、


「戻ろっか?」


みっちゃんが歩き出したので、あたしも歩き出した。


「待ちなさいよ。」


あ、忘れてた。パンダ達。


「ごめんね、付き合わせちゃって。でも知らないなら先に言ってよ。」


そうだよ。

始めに言ってくれれば付いていかなかったのに。

みっちゃんに説教される事もなかったのに。


「まだ話は終わってないわよ。」


まだ?あと他に何があったか。



あたしが首を傾げていると、


「他に何か?」


みっちゃんが代わりに答えてくれた。


「佐伯くんには関係ない事よ。」


そこまで言うと他のパンダ達が焦り出した。


「ちょ、ちょっと。」

「今日は止めとこうよ。」

「佐伯くんが居るし。」


ボソボソと金髪に訴えかけてるけど丸聞こえだ。


「僕?僕がどうかした?」


パンダ達はピクリとした。

怒られなかったけど、やっぱりみっちゃんは怒ってると思う。

だって言い方がトゲトゲしいから。


「行こう、みっちゃん。」


メロンパンはないし、山口の場所も分からない。

このままパンダ達と一緒に居ても、メロンパンは見付からない。

なんだかバカバカしくなってきた。

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