後ろの迫田くん
仲良く?・・・誰と誰が?
「動物園には行かない。」
そう言うと、みっちゃんが吹き出した。
「はは。動物園は今度にしようね。」
連れて行ってくれるらしい、動物園に。
「コアラ居るかな?」
みっちゃんは少し難しい顔をして、
「う~ん。居ないかもね。」
「そっか。」
「オーストラリアだったら、いっぱい居ると思うよ。」
「そっか。」
ライオンさんに、キリンさん。ゾウさんに・・・。
あたしの脳内は動物園一色になりだした。
「チッ。」
ハッ!たじろー様降臨。良く分からないけど怒ってらっしゃる。
動物園達は消え、さっきの障害物借り物競走の事を思い出した。
まだ怒ってるかもしれない。
金髪パンダが必死に弁明してるけど、たじろーは聞きもせずあたしを睨み付けてる。