後ろの迫田くん
たじろーが近付いてくると、あたしの右手首、みっちゃんと繋いでいる方の手を掴み、


「行くぞ。」


不機嫌そうに言った。


「へっ?」


突然の事に思考回路が付いていかない。普段から付いて行けてないのに。



今度はたじろーに引っ張られながら振り向くと、呆然としている山口とクスリと笑ったみっちゃんが居た。

みっちゃんなんて可笑しそうに笑いながら、手まで振ってる。


ぬぬ!?


とりあえず手は振り返した。

・・・そして、あたしは何処に連れて行かれるのだろ。




今日は良く連れ去られる日だ。

山口にも引っ張られ、みっちゃんにも引っ張られ、たじろーにも引っ張られて。

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