後ろの迫田くん
*0004*たまとみっちゃん





「分かってんのか?」


そう言われたのはパンダ騒動が終わり、中間テストを4日前に控えた頃。



「うにゅ?」


何の事について言ってるのか分からず首を傾げてみた。


「チッ。」


返ってきたのは、お決まりの舌打ちだった。



テスト勉強の事かな?それとも黒板に書いてある数字とアルファベットの事?

あたしはたじろーの隣で唸っていた。





パンダに付いて行くなと言われた日から、あたしはパンダ達に付いて行っていない。

寧ろパンダ達を見る日がない。

そして、『俺の隣に居ろ。』と言われたから、


「お前マジで分かってんのか?横に座りやがって。」


そう、あたしはお引っ越しをした。

たじろーの前の席から右横の席に。

元々たじろーの横に座って居た子には、あたしの席と交換してもらった。

たじろーの机にピッタリ自分の机をくっ付けて、ちゃんと授業に出ている。



たじろーが移動する時も。

たじろーが席を立てば、あたしも立つ。動き出したら、あたしも動く。

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