後ろの迫田くん
今日もたじろーに買って貰ったチョコバーを食べながら、リビングでテレビを見ているとみっちゃんが帰って来た。

「ただいまー。」

「ハマってるの?」


オレンジジュースを注いだグラスを2つ持って隣に座った。


「うにょ?」

「それ。」


みっちゃんはあたしが食べているチョコバーを指しながら、


「最近、良く食べてるよね。」

「貰った。」


そう言うと、みっちゃんは怪訝な顔をした。


「この前、知らない人には付いて行っちゃ駄目って言ったけど、知らない人から物も貰っちゃ駄目だよ。」


ちょっぴりお怒りモード。


「たじろーだよ。」

「たじろー?」

「うん。」


頷くと、「ああ。」人物が思い浮かんだらしい。


「そっか。知らない人じゃないからいいけど・・・。」


けど?


「・・・。」

「・・・。」

「ん~・・・。」


みっちゃんは唸りながら難しい顔をした。


「みっちゃん?」

「ん?」


呼び掛けると、さっきまでの険しい表情はなくなってたい。


「みょん?」

「うんん、何でもないよ。」


だから、テレビに映し出される再放送のドラマを見ていた。

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