後ろの迫田くん
今まで2人だったが3人になった。

それがお決まりのパターンに定着しつつある。


これまで、たじろーは誰か達と一緒に食べていたみたいで、そこにあたしが隣に座ると、山口もあたしの隣に座った。

そんなお昼ご飯を過ごしたのは1度きり。


次の日からお昼休憩になっても、たじろーは動かなかった。

だから、最近は3人でお昼ご飯を堪能している。


あたしの左側にたじろー、目の前に山口。


「あれメロンパンは?」


隣で購買で買ったパンを食べてるたじろーを恨めしそうに見てると、山口は弁当の包みを開きながら、あたしに聞いてきた。


「買うなって。」

「何で?」

「言われた。」

「誰に?」

「みっちゃんに。」


まだ見続けていたあたしは、僅かにたじろーの眉がピクリと動いた気がした。


「何でだろうね?」


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