後ろの迫田くん
あたしの言いたい事が分かったのか、


「迫田先輩、女子に呼び出されてたから。たぶん告白されてるんじゃないかな。」


告白?


みっちゃんはあたしを騙さない。だから嘘じゃないと思う。


「僕より迫田先輩と一緒に帰りたいの?」

「・・・。」


みっちゃんよりたじろーと・・・?





返答につまっていると、


「おい。」


扉に寄りかかり、腕を組んでいるたじろーが居た。


「たじろー。」


たじろーが戻って来てくれたのが嬉しかった。


「あ、戻って来ちゃった。」


みっちゃんは楽しそうに言った。


「迫田先輩も戻って来た事だし、帰ろっか。」


あたしの手を引きながら、みっちゃんは歩き出した。





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