その時僕は…
クイックル
ハウスクリーニングの
仕事をしています。
今日は五階〜三階の
ベランダを洗いました。三階、四階を水で流し終わった僕は五階も水洗いして早く帰ろうと思い、上って見ました。
「五階終われば帰っていいよ」と監督がつぶやきました。よしっ
勢いよく水をまいて、 ベランダをブラッシング
…と、何かがはじの方で動いている
僕は作業をやめ、恐る恐る近づいて見ました。
そこには見たこともない奇妙な鳥が。
「何なんだこれは?」
とても気になり興味深く観察していると…
そこには何と、ヒナをあたためているハトが体を丸くしていました。
ボクは見入っていると 親のハトがとてつもない形相で僕を睨み付けています。
ボクは一瞬たじろいだ「ここが終われば帰れるんだ」引くわけには行きません!ボクは人生で 一番怖い顔をして応戦しました。するとハトは
寂しそうな顔をしてこちらを見ています。
「子供達だけは」…そう聞こえました。
ボクは子を守る親の姿を見てなぜか涙が止まらなくなってきました。
終わらなければ5時まで帰れません。
「早く帰れたのに」… そう思いながらも、監督に、「すいません、水のでが悪くて」とウソをつき結局5時まで残る事にしました…


疲れはしましたが後悔はしていません。
「別にハト何かどうでもいい」とも思います。
でもあのヒナ達が巣立っていくのを見るのも悪くないかな?

一日一善。ご飯は三善。
そこまで大した事では決してありませんが、今は何だか気持ちが穏やかです。
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