[短] 君と居た時間
「これから,学級委員を決めたいと思います」

「えぇー」

クラス全員が否定した。

それもそうだろう。

学級委員は大変なこと。

部活のあるし勉強もあるしで大変だ

「奈保ー。やりたいと思う?」

後ろの席の千佳が聞いてきた。

勿論,私は即答で

「やるわけないじゃん。
  あんなこと誰がやるのさ」

「んー・・奈保っ」

「だから、私はやらないって」

「そこっ北川さんと相模さん。
     静かにしなさいっ」

「は、はぁい」

「でも、立候補って言っても
      誰もやらないので・・・」

そうもそうでしょ。
でも、どうやって決めるのかな....?

「クジで決めたいと思いまーす」

「えぇぇぇぇぇーーーー」

クラスの皆は完全否定。

「奈保ー。うちくじ運悪いからやばいかも」

「はいはい。文句言わないっ
 ここに女子用と男子用のがあるから
 順番に引いてね
 ズルは勿論無しっ」

皆はズルズルと黒板前のくじ箱へと行きくじを引いていった

「奈保っあたしセーフだったよっ」

「嘘っ!?よかったじゃんっ!」

「うんっ奈保は?」

「うちはまだ見てないよっ」

私はそーっとくじを開いていった

そこには,大きな字で大当たりと書かれていた。

「やばい・・・うち当たっちゃった」

「えっっ!?!?」

クラス全員が私の机に集まりくじを見ていった

「うわーっ相模さん可愛そうーっ」

    「頑張ってねー」

   「どんまいだよ」

次々と優しい声を掛けてくれるが,かなりショック・・・

「うわーっ最悪だよー」

「奈保どんまいっ頑張って」

「うん・・・。」

「あら?女子は相模さんに決まったようね。男子は・・・」

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