新撰組と〜双子の再会〜【短編】
でも、言葉にしなきゃ伝わらなくて
気づくと頬が濡れていた。
手で確かめたらそれは…涙だった。
「――…未来に幸せはあるのかな?―」
誰もが答えに詰まる。
「――…私が女だからいけないの?」
言い出したら止まらない私。
「ねぇ――…答えてよ!!」
悲鳴にちかい私の叫び声
「――…ごめんな?俺達は莱華を知らず知らず傷つけていた。
でも、俺達は血に染まる莱華を見たくないんだ…
これだけはわかってくれ
女だからいけないじゃなくて
この時代は男は女を守る時代なんだ…
未来に幸せはあるかないかは莱華自身で掴むモノだ
だからもう……
苦しまないで」