天使に恋した私
“元々御前に拒否権はなかったんだよ。”

なっ、ななな何を言ってるんだコイツっ

ちちちちちょっと、なんか・・・

なんか、ドキッとしたじゃんかァァ!!!!!!


顔が真っ赤になってる私を見て
男はニヤッと妖しく笑った。

「ふ、ふざけるなバカ!」
「ユキ。」
「へ?」
「俺の名前。バカだと濁点ついて呼びにくいだろバカ。」
「バ「ユキ。」

男・・・ユキの目は
『次バカって言ったらどんなことになるかわかってんだろうな』
と、語ってる。

どんなことになるかわかってるんだろうな?
ふん、知るか。
嫌なら敢えてついてやる!

「バ「ユキ」カ「ユキ」ア「ユキ」ホ「ユキ」。」
「・・・。」
「・・・。」

どうしても言わせない気らしい・・・


「ユ・・・。」
「ユ?何がユ?」

意地悪そうにユキは見てくる。
ちょ・・・そんな顔するなァァ!!!


< 16 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop