天使に恋した私
「じゃ、じゃあこの木は貴方のなの!?」
思わず声が大きくなってしまう。
男の人はちょっとビックリしたように目を見開いてる。

「自分の木でもないのに失せろなんて
 よく言えるな!」

男の人は固まってる。ふふふ。私の本気を
見て、ビクったのか?
「・・・めぇ・・・。」
あ、なんかヤバい雰囲気・・・。

「な、なんだよっ・・・。」
「落ちるぞ。」
「えっ?わぁひゃっ!!??」
いきなり言われたので若干重心が後ろに下がった。

バキ

と良い音。

あ、落ちる。

「くっ・・・。」
落ちたくない一心で、その場の物をすぐに掴む。
「は?」
男の声が聞こえたのと落ちるのは同時
「落ち・・!?」
「てめっ・・・離っ・・・。」
空中で思いっきりもがく。しかしそんな行為は虚しく
一秒もしないで地面に落ちる。

ドン

と小気味良い音。でもあれ?痛くない?
「・・・ってぇ・・・。」
下にいるのはさっきの男の人私はそれに馬乗りになってる。
「ひゃっ!!!??!?!?!?」
< 5 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop