天使に恋した私
「なーんてふざけた事やるかブスに。」

と言うと男は体をどかして
自分の前髪を後ろに邪魔そうに
流した。

は?

ブ、ス!?


すみません。正直言うと、鳴瑠でもないけど
期待してました。突然美男子とのアレな
関係的な関係を・・・

それなのに、

なにコイツッ・・・


いやまぁ確かに私が悪かったけどさぁっ!?

「にしても、まじで痛ぇ。痛ぇなぁ。
 あー痛ぇ。」

わざとらしく男はジロジロ見ながら腰をさする。

このまま放置は流石に可哀相かな・・・。

「ど、どうしても痛いんならわ、私の家で湿布
 くらいは貼ってや、やるわよッ?」

ヤバい。声、裏返った。

「・・・。」

引いちゃったかな。
確かに初対面の男をいきなり部屋に
連れ込む行為って・・・

「いいよ。」

「え?」


「貼って。」
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