好き、と言えば、


 あのあと結局、あいつは好きな人のことも聞いてこなくて。
 さっきみたいに強引なことはして来なかった。


 そう、「悪ふざけ」だもんね・・・



 


 「・・・みく、もう寝れば?」

 「あ、うん」

 若干の気まずさはぬぐえない。
 勉強も全然身に入らなくて、あたしはどうしていいかわからなかった。



 「お前さ、一人で寝れんの?」

 「え?何急に?」



 「いや雷苦手だったろ」


 そういえば、急に雨が強くなって雷も鳴ってたんだっけ。

 にしても、覚えてたんだ。
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