好き、と言えば、

 「もう平気だよ。高3だよ?さすがにないって」

 ううん、嘘。

 また、素直じゃない。

 雷が鳴ってることを意識し始めたら、もう終わり。




 「お前ってさ、」

 いいかけた光輝。なによ・・・?



 「ほんと素直じゃない。可愛げゼロ」


 ずきっと胸の奥が痛むのが嫌でもわかる。
 自分でも気にしていただけに、辛い・・・


 「うるさいっ」


 どうしよう。泣きそうだよ・・・




 「みく?」

 やばい、気付かれちゃう。



 そのとき、



 ゴロゴロと一層大きな雷が鳴った。

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