好き、と言えば、
「あ、翠ちゃんたちいた!」
駅前の大通りにある女子高生に人気のカフェ。
そこに気合の入った女子3名が集合していた。
「まじで、みく来たんだ!」
とケラケラ笑っているのはリカ。
クラスの中心にいるような人気者で、サバサバしていて付き合いやすい。
「なんだ、女の子たちはけっこう定番メンバーか」
「ちょっとみく、どういう意味よ!」
だってねえ、翠ちゃんとリカはうちの学年じゃ女王とか呼ばれるような合コンのツートップ。
意外なのはだんまりしている雅と男っ気のないあたしぐらい。
カフェでミルクティーを飲んで合コンの秘訣とやらを聞くことになった。
「まずは自己紹介が肝心かなっ」
「ふむふむ」
初心者のあたしは今日は楽しもうと思い、翠ちゃんとリカに指導を受けていた。
「あ、あのさ・・・」