好き、と言えば、

 ん?小さな声がして横見ると雅がだんまりをやめて何か言い出そうとしている。

 「どしたん?雅ー」

 リカが答えを促した。



 「あのね、もう一人のメンバー変わっちゃったんだけど、いいかな?」


 「あーそういえば一人足りてないね」


 どうやらもう一人の子は雅のクラスの子だったらしい。
 だが、急遽用事ができて来られなくなったんだとか。


 「代わりの子いるの?」


 「うん。来れなくなっちゃった子が代打だしてくれた」


 代打って(笑)
 雅ってたまにおもしろいこと言う。
 のほほんとしてて癒し系だし、今日の合コンいい人見つかるんじゃないかな。

 なんて他人のことを案じていたはいいが・・・・



 「その子がね、E組の白石さんなんだけど・・・いいかな?」





 ・・・・は?



< 28 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop