好き、と言えば、



 17時30分。

 カフェの通りにあるすき焼き屋さんに私たち5人は向かっていた。
 

 合コンの手はずはごはんからのカラオケ。
 その後は各々にお任せって感じらしい。

 ちょうどすき焼き屋さんのあるビルの前に、ピンクのワンピに茶色いブーツを合わせた上品で小柄な女の子がいた。



 ・・・・白石さんだ。



 「秋歌ちゃん!」

 走っていったのは雅だった。
 あの二人仲良かったんだ。

 にしても白石さんが、合コンてなんかイメージないなあ。



 「あ、ごめんね。急に加わっちゃって」

 意外。翠ちゃんの話を聞く限りではもっと嫌味なやつだと思ってた。


 「E組の白石秋歌です。よろしくね」


 うちらも適当にあいさつして、すき焼き屋さんへと入ることにした。


 まあ翠ちゃんは終始ムスッとしていたけど。

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