好き、と言えば、

 「そんな急に言われても・・・」


 「急じゃないよ。初めて会ったときからずっと気になってた」


 真っ直ぐな告白。
 これが光輝だったら・・・

 こんなときですら、あいつのことしか考えられない。
 あたし最低だな。





 「あたしは・・・」

 「知ってる。幼なじみが好きなんだよね?」


 「え?」

 「桜から聞いた」


 腕を掴む力が強まる。あたし、どうすればいいの?










 「あれ、聡くんとみくちゃん?」


 あたしはその声に振り返る。


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