好き、と言えば、
好き、と言えば、



 「桜!ちょっと来て」


 あたしは桜を食事の席から呼び出した。



 「今いいとこなのにー、どうしたの?」

 みんなの方を見ると、慎太郎くんとリカがいい感じになっていた。

 雅はトッシーと楽しそうに話している。

 女王・翠ちゃんも恭平くんと漫才のようなボケとツッコミを交わしている。


 なんだ、みんなそれなりにうまくやってんじゃん。


 今日の合コン、全体的に見たら大成功じゃん。


 あたしだけか、こんなに来たことを後悔してるのは。


 「みく?」


 「あ、ごめん!あの、なんで光輝が・・・」



 「やっと来たの!?光輝くん!」


 心なしか興奮気味の桜。
 また人の気も知らないで。


 「間に合ってよかったー。危なく聡が・・・おっと」


 「なに、聡くんがどうしたの?」



 



 

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