好き、と言えば、


 あれから30分ほど経過。

 あたしはたまに桜と櫂くんと話すものの、気が気じゃなかった。


 だって二人が殴りあいになってたら?

 そもそも光輝が聡くんに突っかかる理由がわからないし、初対面で二人で話し込む必要があるのか、とかいくら考えても答えは見つからない。


 堂々巡り。


 もう考えたくないと頭を抱えた、そのとき、









 「光輝!遅いってば!待ってたんだよ?」


 という白石さんの声が聞こえた。


 帰ってきた・・・


 何より「待ってろよ」の言葉が白石さんに向けられていたことに落胆した。


 わかってたことなのに・・・


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