好き、と言えば、
ポン、と温かい手があたしの頭に置かれた。
見上げれば、
「聡くん・・・」
聡くんはなんとも言えない表情をしている。
「ねえ、何を「あーあ、おもしろくない」
へ?二人が何してたかを聞こうとしたら言葉を遮られた。
ケガもないし殴り合いのケンカをした様子はなく、少しホッとする。
「聡くん?」
「まあ、みくちゃんが幸せならいっか」
「え?」
何を言っているのか、さっぱりなんだけど。
あたしが戸惑っていると、
「みく」
あたしの大好きな声がした。