好き、と言えば、



 「・・・光輝」



 なんで?光輝は白石さんと・・・


 「帰ろう?みく」



 「え?」


 何がどうなってんの?
 あたしの返事を聞かないまま、光輝はあたしの腕を掴んだ。




 「だから、帰んの」



 すると、聡くんが睨むように光輝を見て何か耳打ちした。



 

 「ちょっと!光輝待ってよ!」


 楽しげな雰囲気を壊したのはちょっとヒステリックな白石さんの声。


 みんなが何があったんだといった表情で見ている。



 「・・・行こ」


 「で、でも、白石さんが・・・」


 光輝、白石さんをシカトする気!?



 「光輝、待ってろって言ったじゃん!」


 「・・・はあ?あんたには言ってない」


 それだけ言うと光輝はあたしの腕を引っ張って店を出た。



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