好き、と言えば、


 え・・・?


 光輝の心臓めちゃくちゃ速い。



 「お前といるとこうなんの」



 「中1くらいからかな。チョコくれたとき死ぬほど嬉しかったし、

 みくが試合来てくれるから部活も頑張って、レギュラーとったし、

 

 どんどんお前かわいくなって、いつか誰かに取られるんじゃないかって焦ってた」



 その切なそうな表情見たら、もう「嘘」なんて思えないよ。




 「ずっとずっとみくしか見えてない」



 「なにそれ・・・反則だよ。嬉しすぎて死んじゃうよ」


 あたしは涙を堪え切れなかった。
 


 だって、好きって言っても変わらない、むしろ壊れるってずっと思ってた。



 だけど、想いが通じるってこんなに幸せだって気付けた。



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