好き、と言えば、



 今日の光輝はとびきり甘いね。
 
 きっとあたし顔真っ赤だ・・・。



 「ケジメつけてきたんだよ」


 そう言って優しくあたしの手を握る。 


 「ケジメ?」


 「そ。あいつもお前が好き。だったら正々堂々勝負しなきゃじゃん?」


 「しょ、勝負って!?まさか・・・」 




 「何発か殴られてきた」


 「ええ!?」



 嘘!?だって・・・あ、よく見るとほっぺ赤いかも・・・。


 「冷やしてから行ったんだけど、ちょっと残ってるか?」


 「う、うんちょっと赤い」




 あたしはなんだか複雑な気持ちになった。


 「ごめん、光輝。痛かったよね、ごめん」


 あたしは光輝の頬に触れる。
 




< 61 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop