キミを唄う...
演奏が終わると 目の前には 客の歓声

気づかなかったけど 足をとめて聴いてくれた人が 晴輝を囲んでいた

「少年!いい曲だなー」

「自分で作詞したの?」

―――など 想像もしてなかった声ばかりだ

『ぇっと…まだ完成してないけど…一応…俺が』

少し緊張気味で コメントをした

このときは 初めて“歌った”って実感が沸いた

少し遠くのところで聞いていた親父も 笑みがこぼれていた

真由美も この曲に心を奪われていた

そして 客のいる前で 彼女は晴輝の耳元に…―――

「あとで…もう1回聞かして」

なんて呟いてきた

少しだけ 彼女の行動に胸が締め付けられた



演奏が終わると 目の前には 客の歓声

気づかなかったけど 足をとめて聴いてくれた人が 晴輝を囲んでいた

「少年!いい曲だなー」

「自分で作詞したの?」

―――など 想像もしてなかった声ばかりだ

『ぇっと…まだ完成してないけど…一応…俺が』

少し緊張気味で コメントをした

このときは 初めて“歌った”って実感が沸いた

少し遠くのところで聞いていた親父も 笑みがこぼれていた

真由美も この曲に心を奪われていた

そして 客のいる前で 彼女は晴輝の耳元に…―――

「あとで…もう1回聞かして」

なんて呟いてきた

少しだけ 彼女の行動に胸が締め付けられた



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