そして約束のコトバをかわしましょう
目を覚ますと、そこはグラウンドでは無かった。
白いカーテン
ふかふかのベット
ここは保健室らしい・・・
「目・・・覚めたか?」
私はぎょっとしてしまった。
目の前に・・・・猛がいたから。
「莉緒の頭に武井が蹴ったボールが当たっちまったんだよ。」
「う・・・ん。」
「莉緒・・・だいじょぶか?痛いとこ・・・ないか?」
何故か猛が泣きそうに聞いてくる。
これは、10年前の猛と同じだ。
自分のことのように、痛みを分かち合うように。
「うんっ 大丈夫だよ。 由比くん
わざわざ運んでくれてありがとう。」
そういった瞬間、猛の顔がわずかに歪んだ。
「じゃあ・・・私は行くね。」
「待てよ。」
低く、怒ったようにな鋭い声。
すると今まで座っていた猛が立ち上がり、私のところまで歩いてきた。
「由比くんとか・・・言うなよ。」
そう言って猛は顔を近づけてきた。
顔と顔の距離はわずか数メートル。
「ゆっ・・・ゆゆゆ由比くんっ」
「だーからぁ、由比くんやめろって言ってんだろ?」
そう言って猛はさらに顔を近づけてきた。
「わっわかったよ・・・ た、猛くん?」
すると猛は少し不満そうに顔をゆがめ、まぁいっか、と言った。
「次に由比くんとか言ったら、おしおきだからな。」
そう言って近づけていた顔を離すと、保健室から出て行った。
きっと赤面していたのを猛は気づいてしまっただろう・・・
私の心は、猛によってまたかき乱されようとしていた。
白いカーテン
ふかふかのベット
ここは保健室らしい・・・
「目・・・覚めたか?」
私はぎょっとしてしまった。
目の前に・・・・猛がいたから。
「莉緒の頭に武井が蹴ったボールが当たっちまったんだよ。」
「う・・・ん。」
「莉緒・・・だいじょぶか?痛いとこ・・・ないか?」
何故か猛が泣きそうに聞いてくる。
これは、10年前の猛と同じだ。
自分のことのように、痛みを分かち合うように。
「うんっ 大丈夫だよ。 由比くん
わざわざ運んでくれてありがとう。」
そういった瞬間、猛の顔がわずかに歪んだ。
「じゃあ・・・私は行くね。」
「待てよ。」
低く、怒ったようにな鋭い声。
すると今まで座っていた猛が立ち上がり、私のところまで歩いてきた。
「由比くんとか・・・言うなよ。」
そう言って猛は顔を近づけてきた。
顔と顔の距離はわずか数メートル。
「ゆっ・・・ゆゆゆ由比くんっ」
「だーからぁ、由比くんやめろって言ってんだろ?」
そう言って猛はさらに顔を近づけてきた。
「わっわかったよ・・・ た、猛くん?」
すると猛は少し不満そうに顔をゆがめ、まぁいっか、と言った。
「次に由比くんとか言ったら、おしおきだからな。」
そう言って近づけていた顔を離すと、保健室から出て行った。
きっと赤面していたのを猛は気づいてしまっただろう・・・
私の心は、猛によってまたかき乱されようとしていた。