愛を知った実験体(ラット)
『まさか
No.5070じゃないよな!?
あそこからは
逃げれないし・・・
たまたま
同じ遺伝子の子か・・・
わからない
とりあえず
しばらく様子をみよう』
「名前もわかんないんだもんな」
「はい・・・何も思い出せなくて・・・」
「じゃあ
俺がつけてもいいか?」
No.5070は
うなずいた
「SOTOはどうだ?」
「SOTO?」
首をかしげる
「そのネックレス
薄くて見えないケド
S O T O
って書いてあるから
ネックレスに
自分の名前があるやつとかあるから
もしかしたら
SOTOっていうのかと思った・・・
いやか?」
「いいえ
それでは
私をSOTOとよんでください」
そうして
No.5070はSOTOという
名前を手に入れた