Voice

情事が終わり、シャワーを浴びようと立ち上がった俺に君は毎回の様にあの言葉を呟く。

「ごめん…」

それは好きでもない奴に抱かれてる罪悪感なのか…俺を傷つけた事に対しての謝罪なのか。

多分、どっちも。その言葉を無視して俺は風呂場に向かった。



「はぁ―」

いい加減に心が壊れそう。…でも泣き方すらもう忘れた。今は恵美が俺の全てだから。

俺に抱かれてる時もずっと優斗のことを想ってた?



思えばこの関係が始まってからもう3ヶ月にもなる。

< 3 / 30 >

この作品をシェア

pagetop