それは、ある晴れた日のこと。
幸い、男の子の傷は酷くなく、
左ヒザの擦り傷程度だったから
「大丈夫だよ。バイ菌入っちゃいけないから、
足、洗いに行こうね。」
っておんぶして
公園の水道まで連れていった。
さすがに、4〜5才児ともなると
少し重たかったけど、思っていたより軽くて驚いた
傷口を洗い終わる頃には
男の子も泣き止んで
女の子も安心したような顔をしてた。
よかったぁ....
「わりい遅くなって。消毒液と絆創膏買って来た。」
後ろから中津ハルトの声がして
中津ハルトが言ったそれを受け取った。
消毒液をつけてるときは、傷口にしみて痛そうな顔してたけど、
戦隊モノのヒーローがプリントしてある絆創膏を貼って、
「いたいのいたいの、飛んでけー!」
っておまじないしたら
「おにーちゃん、おねーちゃん、ありがとう!」
って、笑顔で言ってくれて
安心した。