それは、ある晴れた日のこと。
――…
「はあ疲れた。
やっぱり子供の体力ってすげーな。」
中津ハルトは、すっかり元気になった子供達と一緒に遊んで
息切れしながら
アタシの隣に座ってきた。
「中津ハルトってば、あの子達に超気に入られてたもんね。」
子供達が居なくなった公園は、ほんとに静かで
二人の声だけが響いた。
なんか、
「懐かしいなぁ。」
「え?」
中津ハルトは驚いたように言う。
「アタシ、あの子達見てたら、小さい頃思い出しちゃった。
アタシ、この公園でよく遊んでたの。」
そしたら中津ハルト、
少し笑って
「誰と?」
って。
誰と?って聞かれても、
「中津ハルトの知らない子だよ?....サクくんってゆう男の子なんだけどね。」
それを言ったら、
中津ハルトは
堪えきれないとでも言うように吹き出した。
え?
アタシ、何か変なこと言ったっけ
「あはははっ、それ.....俺だわ。...クククッ」
「へ?」
「だーかーら、そのサクくんっていうの、俺だよ。」