それは、ある晴れた日のこと。



えぇぇぇぇー!!??


っでもでもっ、
「中津ハルト、“サク”なんて名前じゃないじゃん!」



「“今は”......ね。」


今は?


わけがわからないと言うように
首を傾げて見せると、

中津ハルトは落ち着いた口調で話し出した



「俺さ、親が離婚しててさ“中津”って名字になったんだわ。

俺は母親のほうについてったから、“中津”っていう名字は母親の名字なんだ。

そんで父親の名字が“佐倉(サクラ)”。

リサは、サクラっていうのを名前だって勘違いして、“サクくん”って呼んでたんだよ。

サクラって名前の男の子なんて、めったに居ないっつーのに。」



ホント馬鹿ってつけ足して、中津ハルトは笑った。








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