それは、ある晴れた日のこと。



「サクくんが....中津ハルト?」



「そ。」


なんか、
「不思議だね。」


「何が?」


「だって、昔大好きだったお友達が、今になって目の前に現れたんだよ?」



これって
すごいことだよ。うん。


「“大好きだった友達”..か。....................あ。」


忘れてた。
と言って、中津ハルトは鞄からミルクティーを取り出してアタシに渡した。



「あ。コンビニのやつ。」

昼休みに言ってたこと、
忘れてなかったんだ....


「消毒液とかのついでに買っといた。」


「ありがと」


すぐにストローをさした後、口に含む。



....ぬるくなってるし

って言う不満も
同時に飲み込んだよ。





「ところでさ、中津ハルトはどうしてこっちに戻ってきたの?」


「リサさ、昔俺とした約束覚えてるか?」



「......約束って?」


中津ハルトは
はぁ、とため息をひとつついて








「俺、その約束を果たすために、戻って来たんだけど。」








と言った





















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