それは、ある晴れた日のこと。
中津ハルトと
キスをしてしまってからというもの。
アタシの生活は
ちょっぴり変わってしまった。
お昼休みは、
中津ハルト、アキラ君、シホ、アタシの4人で過ごすようになったこと。
帰りも4人で帰るようになったこと。
朝は中津ハルトが
迎えに来てくれるようになったこと。
別に嫌じゃない。
むしろ楽しかったりするくらいで。
あれからというもの。
中津ハルトは、キスのことなんて無かったかのように
普通に接してきて、
なんか
こっちばっかり
変に意識しちゃってさ。
「リサちゃん?」
目の前にいるヒロキ君が
心配そうにアタシをのぞきこんでいる
「ほぇ?」
我ながら、すっとんきょうな声で
返事してしまったことに
すこしあせっていると、
ヒロキ君はクスクスと笑ったあとに
「告白の返事。考えといて?
明後日の放課後、ここで待ってるからさ。」
と言って
部活があるからと
去っていってしまった。
一人ぽつんと取り残されたアタシ。
なんだか
妙に寂しくなって、
シホや中津ハルトの待っている教室へと走った。