それは、ある晴れた日のこと。
――ガラッ
「ごめんっ遅くなっ...................て?」
教室でまってくれてるはずのシホ達が居ないんですけど!
――ぎゅうっ
いや、正しくは、
中津ハルトだけは居るみたい。
っつーか、
「暑いっつーの!!いきなり抱きついてこないでよっ!」
暑すぎて頭がクラクラするー
「いきなりがダメなら、予告してからだったらいいんだぁ。.............それでは。いただきます。」
――ピトッ
ん?
おでこに中津ハルトの手の感覚。
抱きしめられることを覚悟してしまったアタシは、少し恥ずかしい気分になった。
中津ハルトのひんやりした手は、
火照った私の顔には心地いい。
「やっぱり。」
中津ハルトは、何かを確信したみたいに言った。