それは、ある晴れた日のこと。
***Side:ハルト***


俺の背中で寝てるリサ。


ここで言うのもアレだけど

背中に柔らかいものが押し付けられている。



俺も、健全な男子だと

心臓が尋常じゃない速さで動いていることで実感する。




っていうか
そんなこと考えてる俺、今最高にキモいかも......





軽くへこんだ気持ちになりつつも、足を進めていくと、赤い屋根の家....リサの家にたどり着いた。




――ピンポーン


インターホンを鳴らすと

「はぁーい!」

少しリサに似た、30代後半くらいの女性がでてきた。
そう。リサのお母さん。

何年も前だけど、
会ったことがあるから顔は覚えている。




「こんにちは。あの、リサさんを 「あらー!イケメン!........あらやだ。もしかしてリサの彼氏?」


....威勢がいいところも、リサとそっくり.........


「いや、彼氏では 「あらあら、リサをおぶって来てくれたの〜?」


.........じゃなくて、それ以上かも。


「あの、リサさん熱があるみたいで...」


「あらそうなの?........まあ、とりあえずあがっていきなさいよ!」

お邪魔します。と言って玄関をあがる。



階段をのぼってすぐ左側の部屋がリサの部屋だと聞いて
そこのドアを開けると、
女の子独特の甘い匂いのする
可愛らしい部屋が広がっていた。



そこのベッドに
そっとリサを寝かせて
薄手のタオルケットをかけてあげる。


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