桜散る頃に
第1章
朝。
起きて必ず向い側のマンションをみる。
そこには私と同い年の男の子が住んでいる。
…おばあちゃん同士の仲が良く、ママ同士も仲良くしている。
彼が引っ越してきたのは小学校三年生のとき。
私も彼も人見知りをするし、人と関わるのが上手くできない子どもだった。
それでも、少しづつ仲良くなっていった。
…そろそろ仕度をしなくちゃ。
昔を思い出すのは、もう終わり。