赤ずきん〜もう一つのおとぎ話〜
満月の夜の夢
夢をみた。
いつものお花畑。
ぽかぽかのお天気で
お花畑に囲まれて
眠るわたし。
うっすらとした意識の中で
隣にはあなたが
いるのがわかった。
いつもいつも。
触れそうで触れなかった
あなたの指。
そっと触れそうで
…やっぱり触れない。
…きっとあなたに
抱きしめられたら
温かいんだろうなぁ…
夢の途中でふっと
目がさめる。
外を見上げると
…あ…今日は満月なのね…
狼さんも見たかしら?
また消えかける意識。
目をそっと閉じてみる。
けれどその夜
夢の続きは見れなかった。