俺が恋したお嬢様



大学は中等部と高等部の建物から歩いて10分のところに建っている。


車は駐車場に停めたまま、中等部の校舎まで歩いて迎えに行くことにした。



校門で雪乃が出てくるのを待っていると、中等部の校舎から人が出て来始めた。


その中には雪乃もいた。



「雪乃!!」


「翔くん!」


俺に気付き小走りでやって来る。



「一緒に帰ろう」


「はい!あ、でも…」


そう言ってチラッと後ろを見た。



< 118 / 149 >

この作品をシェア

pagetop