俺が恋したお嬢様



「あのー…」


子供が何しに来たんだ?と言いたげに雪乃をチラッと見る店員。



「ウェディングドレス見に来たのですが、このコに似合うのありますか?」


ニコッと笑顔を作り、隣でキョロキョロと店内に飾られているドレスを見回している雪乃を指差す。



「…この方にですね?かしこまりました。少々お待ち下さい」


ニッコリと微笑み店員は店の中に消えて行った。



「雪乃、キョロキョロし過ぎ」


「あ、はい…。何だか落ち着かなくて…」


そわそわしている雪乃にクスッと笑みが零れる。



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