俺が恋したお嬢様



赤信号で車を止めると、玲奈が口を開いた。



「…さっきの女の子って」


「うん…」


「そっか…。幼いように見えたけど…」


「あぁ…。まだ中学生だから」


「そうなんだ」


ちょっとびっくり…と小さく笑い、窓から外を眺めた。


そのまま俺たちが会話をすることはなかった。



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