俺が恋したお嬢様



家に帰ると、電気も点けずにベッドへと直進し、そのまま寝転んだ。



しばらくそうしていると暗闇の中、携帯の着信が響いた。



「…うるせぇ」


ズボンのポケットから携帯を取り出し、着信相手を確認して電話に出た。



「…なに?」


『どこいんの?』


「家だけど…」


目を閉じたまま適当に話す。



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