俺が恋したお嬢様



「雪乃ちゃんはー?」


「実家」


「逃げられたの!?」


楽しそうに尋ねて来る悠斗。


今日は急遽、昼から悠斗が遊びに来ていた。



「ちげーよ。週末は実家に帰ることになってんだよ」


「ふ〜ん、そうなんだ」


つまんねぇ…と椅子に腰掛け、コーヒーを飲む。



「なぁ、一緒に寝てるの?」


「そんなはずねぇだろ!」


思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。



「そうなの?」


「あっちの部屋が雪乃ちゃんの寝室だよ」


「ふ〜ん」


何なんだよ、びっくりすること言うなよな。



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