俺が恋したお嬢様
「な〜んだ。やっぱり翔が先に惚れたか」
ニヤッとする悠斗に更に恥ずかしくなる。
惚れた?
俺が雪乃ちゃんに!?
「ま、待て!俺はあのコに惚れてない!」
「雪乃ちゃんはいつ帰ってくるの?」
「夕方だけど…何だよ?」
「そろそろ雪乃ちゃん帰ってくるね」
時計をチラッと見て、悠斗は帰る支度を始めた。
「えっ?帰るのか?」
「あぁ。邪魔したくないし?」
意地悪に笑うと悠斗は帰って行った。